
瞬間英作文って英会話に効果あるの?
こんな疑問を持つ人は多いはずで、効果の有無よりも、まずは量をこなすべきだというのが、持論ですが、私の体験談をもとに瞬間英作文の英会話に対する効果を語っておきます。
少なくとも、私にとって瞬間英作文との出会いは英会話においてブレイクスルーでした。
この記事ではこんな疑問に答えます。
- 瞬間英作文ではどういう効果があるの?
- 瞬間英作文で英会話はどの程度まで出来るようになるの?
- 私の英語力でも瞬間英作文をやって大丈夫?
- ついでに、やり方も教えて欲しい。
私自身の瞬間英作文の実践を通じて、どのようにして、またどの程度の英会話が出来るようになったのかという効果をお伝えします。
また、その具体的な効果とやる際の注意点について、解説します。
目次
瞬間英作文の具体的な効果
瞬間英作文を始める前の私の英語力はTOEIC415点程度でした。
瞬間英作文を始めて、半年後でTOEIC800点を超えました(これは瞬間英作文だけの効果ではないですが)。
瞬間英作文で起こった変化
半信半疑で始めた(更に本格的に始めるまでは何度も挫折した)瞬間英作文でしたが、私の英会話には絶大な効果がありました。
外国人と話したり、オンライン英会話をしたことがあれば、経験あると思いますが、最初はびっくりするくらい英会話ができません。
私の場合も自己紹介すらまともにできず、本当に文字通り、片言の英語、それも知っている単語をただ並べるくらいしか出来なかった記憶があります。
瞬間英作文を半年ほど続けたところで、簡単な英会話はできる感覚がもてるようになり、こんなこと言いたいなと思ったら、短い文章を繋ぎながらでも、1分くらいは話を続けられるようになりました。
1年ほど続けるとオンライン英会話のフリートークでも25分はお互い詰まらずに会話できる程度にはなりました。
最初はとても苦手で、思い浮かびもしなかった比較級や関係代名詞などを使った文章も組み立てられるようになりました、これには自分が一番驚きました。
英作文をしようとしても、細かいミスや分からない単語を置いておけば、文法的には正しい文章が書けるようになりました。
但し、この時点で、日本語を介さずに英会話するには至っていません。
つまり、日本語で言いたいことを考える⇒英語で話す、というスピードが徐々に上がってくる感覚で、これが更に慣れてくると高速で出来るようになるようなイメージです。
なので、英語ペラペラと言うレベル感とは違うかもしれません。
所々考えながらなので、適切な単語を思い出すのに時間がかかることはありますが、聞きながら、そして話しながら、次に言いたいことを考えるようになってくる感じです。
それでも、私にとっては通常の英会話では十分過ぎる成果でした。
瞬間英作文で最も効果があったのは何のか?と考えると、私はこう答えるようにしてます。
「学校英語で習った英文法が『分かる』から、『出来る、使える』に変わったこと」
瞬間英作文で、英語の語順が身に着く
そう、私が瞬間英作文で一番効果があったと実感したのは、瞬間英作文の例文やフレーズそのものが出てくるようになったことではなく、英語を話す際の順序が染みついたということです。
「分かる」ではなく、「染みつく」つまり、「出来る、使える」ようになるというのがポイントです。
瞬間英作文の例文が普段使わないとか、簡単すぎるとか、不自然だとか、批判する方もいますが、英会話が全くできない私にとって、そんなことは関係ありませんでした。
そして、やってみた後の今ならわかるのですが、正直、使えない例文かどうか、不自然な例文かどうかは、結果的にそれほど問題ではありませんでした。
それは単語を並べたらどういう意味になるか、というのを理解して、実際に「使えるようになる」のが目的だったからです。
つまり、英語というのは、単語を正しく並べるという「語順」が重要で、それを文法的に「分かる」というレベルではなく、「できる」というレベルにまで持ってきたら、知っている範囲の単語で、英会話ができるようになるということです。
日本語と英語は決定的に単語を並べる語順が違います。
すごく当たり前の話なんですが、日本語だと、以下の文章はどれも同じ意味です。
- 私は辞書を買いました。
- 私、買ったよ~、辞書を。
- 辞書買ったよ、私。
- 辞書、私買ったよ
私、辞書、買った、という3つの単語を使ってますが、語順を入れ替えても完全に通じます。
でも、英語では語順を入れ替えると、異なる意味になったり、文法的に間違ったものになり、通じなくなります。
- I bought a dictionary.
- I a dictionary bought.
- bought a dictionary I.
- a dictionary I bought.
英語は単語を正しく並べる言語で、単に単語だけを覚えても、文字通りスラスラ話せない、通じない言語なんだと、瞬間英作文で改めて痛感しました。
逆に中学レベルの英単語だけでも最低限の英会話ができるようになるというのがよく理解できました。
単語をどのように並べればどういう意味になるのかを論理的に身に着けるというのが文法の勉強で、瞬間英作文はさらにそれを「染みつかせる」、つまり、「分かる」から「できる、使える」ようになるになった実感があります。
文字通り「瞬間」英作文が出来るまでやる
最初は主語が来て、次に動詞で・・・、これは副詞だから、形容詞は名詞を修飾するから・・などと考えながらやりはじめるのですが、続けていくうちに、早くなっていきます。
瞬間英作文を高速で回せるようになる必要があります。
そうなるには、特訓、練習あるのみです。
日本語を見て、正しい英語の語順で話せるかを何度も何度もやるのです。
つまり、本当に「瞬間」で英語が口から出るようになるまで繰り返すのです。
瞬間英作文をやる際には、基本的な構文が何度も繰り返し出てくるので、日本語でこういう風にいいただいときは、このように単語を並べればいいのか、というのが分かってきます。
私のような英語初心者でも、瞬間英作文の教材を3週くらいやれば、中身は全部「理解」はできるのですが、「瞬間」に英作文が「できる」ようにはなりません。
何度も言いますが、「瞬間」英作文をできるようになるまで、何度も繰り返すのがとても重要なのです。
イメージとしては、日本語を見て、すぐに英作文が出来る。日本語を聞いて1秒以内にスラスラと英文が言える、というレベルです。
リスニングとリーディングへの効果
「瞬間」で言えるということは、当然に自分が組み立てられる英語は「瞬間」で見て、そして聞いても、理解することができるようになります。
リスニングの場合はそもそも聞き取れれば・・の話です。
私の場合、簡単な文章でも、疑問文が苦手でした。
5W1Hで聞かれたとき、特にWhatやHowで聞かれたときは、中学1年生でも分かりそうなとても簡単な文章でさえ、何を聞かれてるのかなと数秒考えてしまってました。
瞬間英作文で、大量の疑問文の作り方を染みつけると、それも「瞬間」で、感覚的に分かるようになっていきました。
これは英会話をする上で、自分でも驚いた瞬間英作文の効果の一つです。
瞬間英作文で効果を出すならここに注意
私の経験上、瞬間英作文で効果を得るためにはいくつかの注意点があります。
私自身の体験を反面教師にして、記しておきます。
音読とネイティブ音声は必須
実践する際に最も重要なポイントは声に出して音読することです。
英会話は話してなんぼなので、頭の中だけで出来るようになるはずがありません。
瞬間英作文は音読が必須だと思ってください。
もちろん、電車の中や声が出せない環境では頭の中でやるしかないのですが、可能な限り声が出せる(できるだけ大きな声)環境で、やる必要があります。
そして、音読をするには、発音が分からないといけないので、必ず瞬間英作文の教材は音声付きのものを選ばなければなりません。
音読をしない瞬間英作文は、英会話の効果は半減どころか10分の1くらいではないかと思います。
中学レベルの英文法と単語力は必要
英語の語順を「理解」できる程度の英文法の知識は必要です。
特に過去形や未来形などの時制、完了形の感覚、疑問文や比較級の作り方など、英文を読んでもなぜそのような語順になっているかを理解できなければ、瞬間英作文の効率が相当に落ちます。
但し、学校英語で言うと、中学レベルの英文法で大丈夫です。
遠い昔に受験勉強をやっていて、思い出す程度でいいなら、中学レベルの英文法の本を1冊読んでおけば十分です。
確りと中学英文法を勉強しなおしたいなら、1冊3周やるか、2~3冊通読しておいた方がいいと思います。
お勧めは以下の2冊です。
中学英文法に全く自信がない、一から学びなおしたいという方はこちら。
多少は受験の時に勉強したので自信がある、さっと見直すだけでいいかもという方はこちら。
文法が嫌いな人は多いですが、英会話初心者が日本にいながら、日本人に囲まれた環境の中で、文法を勉強せずして、英会話が出来るようになりたい・・という幻想は捨てた方がいいです。
文法は絶対に勉強しておくべきだと思います。
単語は最初は分からない単語が出てきた時に調べる程度で進めていっても大丈夫です。
瞬間英作文の教材に難しい単語は出てきません。
知らないものが出てきたら、必ず覚えましょう。
丸暗記しようとしない
瞬間英作文は例文暗記やフレーズ暗記ではないので、頭から例文を暗記しようとする必要はありません。
むしろ、暗記しようとして取り組まないのが大事です。
何十回も繰り返すと、当然覚えてしまうのですが、それは結果的に暗記してしまうだけで、最初から暗記しようと意識しないことです。
最初は時間がかかっても、英語の語順、文法や構文によって、このような順に並べればこういう意味になるということを理解しながら、そして使えるようになることが大切なのです。
瞬間英作文は「瞬間」に出てくるまでやることになるので、結果的に暗記してしまうようになるのですが、その中身を理解せずして、暗記することがないように注意してください。
とにかく繰り返すのが大事なので、時間をかけて、考えながら英文が出てくるというレベルではなく、見た瞬間に英文が「組み立てられる」という感覚を養っていきます。
もし、完全にほとんどの英文を暗記してしまった、ということであればそれはそれで構わないのですが、次のステージの教材に行くことをお勧めします。
私の瞬間英作文のやり方
参考になるか分かりませんが、実際に私の瞬間英作文のやり方をご紹介しておきます。
私が使ったのは言わずもがな、この大ベストセラーです。
私はこの本を買ってから、実際にやり始めたのは1年以上経ってからでした。
あまりにつまらない英文で、何度も途中で挫折しました、本を毎日開きながら・・・アプリを使いながら・・・など、色々試しましたが、私はこの方法に落ち着きました。
- 1週間にやる英文の数を決める(50~100例文)
- その英文をエクセルに日本語訳と英語を打ち込む
- 毎日1~2回音読する
- なかなか言えない英文はチェックを付ける
- 次の週に、新たに例文を追加する
- 1周目と2週目の例文を行う
- 同じく3周目は2週目と3周目を行う
- たまに、1周目の英文も復習する
私の場合、本だけだとどうしても飽きてしまうので、自分でいつ何をどれだけやったも管理できるように、エクセルを使っていました。
どうしても言えない英文はチェックを付けて、それだけを復習していました。
また、最初は50~100例文ではなく、1週間に30例文くらいから始めてもいいと思います。
1日にやる量、1週間にやる量が多すぎるとすぐに挫折するので、自分にちょうどいい分量を見つけていくのがいいと思います。
時間にして10~30分くらいで終わる量ですが、時間のある時に過去の週の分も復習するなど、忘れてないかを確認しながらやっていました。
また、1冊を何周も回すというよりも、毎週しっかり一文一文と向き合う方が私にとってはやりやすかったのです。
詳しいやり方はまた別の機会にご紹介します。
まとめ
最後に私にとって、瞬間英作文で効果のあった内容をまとめておきます。
- 瞬間英作文は英会話の初心者にこそ効果がある
- 例文、フレーズの暗記ではなく、英文を組み立てる、語順を正しく理解し、できるようになる
- 学校英語で習った文法も「分かる」から「使える」「できる」に変わる
- とにかく何度も繰り返す。「瞬間」英作文が出来るようになるまでやる