
速読術に憧れていました。
コツはないのだろうか。
そう思いながら、速読術や読書術といった本は読み漁りました、20冊は読んだと思います。
今では、パラパラと1冊1分とはいきませんが、月に10冊くらいは本を読むようになってます。1冊あたりは平均30分程度で読みます。
本を早く読むことを速読術と呼ぶなら、速読術にはコツがあります。
あなたが少しでも速く、たくさんの本を読みたいと思っているなら参考になると思います。
(が、小説には向きません)
①読書の目的を明確にする
大抵の読書術の本の一番最初にこれが書いてあります。
正直、最初は気にしていませんでしたが、本を早く読む、速読をしようと思った際にこれは絶大な効果があります。
どのコツよりも重要であると言っても大袈裟ではないです。
その重要性に気付いてないから、皆そうしてないだけ。
言い換えると、これを意識するだけで読書の速さと質が増します。
それは、読書をする際にその目的を明確に意識することです。
ある本を読むときに、自分はなぜその本を読むのか、その本から何を学びたいと思うのか、を明確にします。
その本を手に取った買った(もしくは借りた)からには、読みたいと思った理由があるはずです、何を知りたいのか、何を得たいのか、何の役に立てたいのか。
最初は漠然とでも結構です。
とにかく、その本から何を得たいのかを明確に意識します。
これは必ずやってください。これが後のコツとも合わさって驚くほど効率的に読書出来ます。
もちろん、表紙を見て、タイトルを見て、目次を見て、前書きを見てというプロセスを踏んでからでも結構ですし、直観でも結構です。
②全部は読まなくていいと認識する
上記の①と同じくらい、とてもとても重要。
本はもったいないから、全部を丸々、1字1句すべて読まないと気がすまない、という固定観念は捨ててください。
その本から欲しい情報、得たい情報が得られればそれでよいのです。
完全に割り切りです。速くたくさんの本を読みたいなら、1冊にかけられる時間は短いのです。
著者の言いたいことは1冊の本では精々2割程度だと割り切ります。
(パレートの法則と言います。重要なことの8割は全体の2割に集約されていると考えます)
実際には2割もないことの方が多いです。
本は全部をちゃんと読まないといけない、と思っているなら、その考えは捨ててください。
重要過ぎることなので、何度も言います。全部は読まなくていいです。必要なところだけ読めばいいと思ってください。
上記①で本を読む目的を明確にするのはそのためです。
私の場合、1冊の本で1%だけ自分のものにする、1行だけでも記憶に残る情報を得る、ということを強く意識します。
③目次を見る
目次は見ますか?
案外、本を読んでいる人で目次を見ない人が多いです。
目次を見れば、自分の欲しい情報がどのあたりにあるのか、ざっくりとイメージ出来ます。
目次は大項目、中項目、小項目、本によって細かくあるものもあれば、大項目しかないものもあります。
まずは、大項目を最初から最後まで見ます、1分もかからないでしょう。
次に中項目、小項目とみていきます。
読みたい箇所はだいたいあたりが付きますね。
特に①の読書の目的が明確であれば、自分にとって不要な箇所もなんとなく分かるはずです。
④読む時間を決める
その本からどの程度の情報を得たいか、目次を読むことで具体的になってきました。
本を30分で読み切ろう。
そう、心の中で呟きます。
手に持った本を何分で読み切るか、目標時間、若しくは制限時間を決めるのです。
1時間でも30分でも10分でもいいです。ざっくりでしかありません。
これも意識するだけで絶大な効果があります。
自分にとって必要な情報を得られるよう、不要な情報は入り込み過ぎず、読み込み過ぎず、今の自分にとって、重要な情報をインプット出来る程度の時間を設定します。
⑤リズムよく読んでいく
実際に本を読み始めます。
見開きで10秒くらいを目安にページをリズムよくめくります。
えぇ、もう割り切りです。
見出しや太字、ラインが引いてあるような箇所を中心に流し読みするのです。
やると分かりますが、これだけでもかなり読んで気になります。「読んだ気」で終わらないよう、読書の目的は明確にしておくことが重要です。
自分にとって、これは気になる、これはもうちょっと詳しく、という部分だけ少し立ち止まって読み込みます。それでも、1ページ丸々読むというところまで入り込む必要はありません。
そこまでしなくても内容はわかりますし、重要な箇所は重要だと分かってきます。
基本的に本は同じことを何度も言っているケースが多く、言い方や例を替えて繰り返しています。その前後背景や根拠など、自分にとって不要なところは読み飛ばします。
革新の本当に必要な部分だけを得る気持ちで読んでいきます。
300ページの本で、見開きが150、10秒だと1,500秒、25分で読めます。
実際には、立ち止まって読む箇所も出てきますが、見出しを見ただけなど、見開きで10秒かからずページをめくることも多くなると思いますので、リズムよく読んでいけば、30分以内に終わります。
もちろん、本の難易度や自分の得たい情報がどの程度書いてあるかにもよるので、この時間は適宜、本の内容や難易度によって柔軟に変更します。
⑥気になるところをもう一度読む
ここは任意です、1回読んで十分であれば2度読む必要はないのですが、本は複数回読むことをお勧めします。
一通り、本の全体に目を通した後に、やっぱり気になるという個所も出てきます。そこはもう一度読みます。
直ぐに読み返すこともあれば、時間をおいて読み返すこともあります。
一通り読んだ後であれば、違った視点でどこが本当に著者のいいたいところなのか分かってきます。
⑦レビューする
速読とは直接関係ないですが、読んだ本について、頭の中で、レビューをします。
この本を読んで、どういうことを得たのか、どういう情報が役立ちそうなのか、先述したようには私は1冊の本の1%だけでも、得るものがあればいいと思っています。1行だけでも、記憶に残る文章があればいいと思っています。
本を閉じて、10秒だけでも、これを考える時間があると、本の理解と記憶の残り方が違います。
ブックレビューまではあまり書かないのですが、私は図書館で本をかりることも多いので、気になるページはスマホで写真に撮ります。お勧めは目次を写真に収めておくことです。目次を見ただけで、どういう内容が書いてあったかを思出せることも多いのです。
以上、速読術、本を早く読むための7つのコツをご紹介しました。
1冊の本に必要以上に時間をかけず、その分たくさんの本を読みたい方、1冊の本を何度も読み返す方、には非常にお勧めです。ぜひお試しください。