
政治という言葉は小学生でも知ってますが、政治とは何か、と聞かれて簡単に答えられますか。
国会議員とか、内閣総理大臣とか、政治家とか、いろんな用語ありますが、政治と一言で言っても広いのです。
今回は政治について、簡単に(表面的に)解説します。
小学生の方から、社会人の方まで、政治ってなんだっけ?と思い直しつつ、普段のニュースや選挙について考えてみてはいかがでしょうか。
集団生活に必要なもの
世界中どの地域、国でも人間は基本的に集団で生活をしています。
複数の人が集まると意見の対立や不便なことがたくさん起こります。自分勝手に生活してるとほかの人に迷惑をかけることになる訳です。
集団生活が上手くいくようにするには取り決め、ルールが必要になります。
このルールを作って、運営していくことを国にあてはめると、それこそが政治です。
どんな集団にでもルールはあります。学校でも、校則があるように、国には法律があります。
では法律は誰が作って、どのように社会に適用されていくのでしょうか。
三権分立
三権分立という言葉は聞いたことがあるでしょう。
国会、行政、司法の3つですが、これこそが政治であり、これらはすべて独立させているというものです。簡単に見ていきましょう。
①法律を作る~立法(国会)~
法律を作るのは国会です。人でいうと国会議員です。
政治家と言えば、国会議員を思い浮かべると思いますが、スポーツ選手や芸能人だった人も多いですよね。
その国会議員が法律を作る人たちです。
世の中をもっとこうしたい、こうしていく、という人たちが立候補して、国会議員になって、法律を作るのです。
国会議員は選挙で選ばれますが、あの人たちは法律を作る人たちですよ。
選挙ではちゃんとそういう人たちを選んでますか?
②法律を社会にあてはめる~行政(内閣)~
法律を社会、世の中に当てはめる、適用していくのは内閣です。
行政と言われるように、政治の大半はこの内閣と思っていいです。
国会で作られた法律に基づいて、これを世の中にあてはめていきます。
法律が作られたとしても、それをどう世の中に適用していくかを考えねばなりません。
2018年に働き方改革関連法案が国会で成立しました。法律が作られた、ということです。
これをいつから、どのように適用していくか実務的な運営、運用を決めて、行っていくのが内閣です。
内閣にはそれぞれの担当があり、〇〇大臣がそれぞれの担当のトップになります。
内閣のトップはもちろん、内閣総理大臣。
その下には、財務大臣、外務大臣、経済産業大臣・・・と各担当領域の大臣、その下には官僚と呼ばれる人たちが働く各省庁があります。
日本の国のトップが内閣総理大臣とされるのは、この行政のトップだからです。でも、内閣では法律は作れません。国の運営を行っているのが内閣です。
法律を作るところ以外のこれら全部を行政と言っても差し支えないので、行政を一言で表すのは難しいのですが、ここでは作られた法律を社会にあてはめる、適用していくとしておきます。
③法を司る~司法(裁判所)~
トラブルを法律に従って解決する、つまり法を司るのが司法です。機関で言うと、裁判所です。
法律と言うと弁護士を思い浮かべるかもしれませんが、法律に従って判断を下すのは裁判所です。
国会によって作られた法律があり、それに則って国の運営が行われていますが、それでも迷惑な人や行いが出てきて、トラブルになります。
そのときは、裁判所が法律に則って、これは法律に則ると法律違反ですよ、とか法律には違反してませんよ、とかいう判断をする訳です。
まとめ
政治とは集団生活を営む上で必要なルールを作って、運用していくことです。
つまり、法律を作る(立法)、法律を社会にあてはめて運営する(行政)、法律に基づいてトラブルを解決する(司法)ということです。
そして、その3つはそれぞれ独立した機関であり、これが侵されるとまさに独裁になります。
これは日本国憲法で決まっています。
国会議員が政治をしているというのは間違いではないですが、国会議員は法を作る人です。そして、内閣の行政だけが政治というわけでもないのです。