
問題集をやるか、参考書をやるか、それが問題だ。
勉強をするにあたって、どちらからやるのが効率的なのでしょうか。
案外迷いますよね。
効率を考えれば、答えは明確なのですが、解説していきます。
大学受験から資格試験やTOEICまであらゆる試験において、10年以上かけて検証、実践してきた試験勉強の効率化、最短合格を目指すための勉強法を書き溜めていきます。
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何のための勉強か
実は問題集、参考書、いずれから始めるパターンもあります。
ケースによります。
というのが一つの答えではありますが、ここをご覧になっている方に求める回答になってないはず。
恐らく、ご覧になっているということは勉強をする、またはしているのだと思います。
問題集でも、参考書でも、何のために勉強をするのか。
再度これを問うてください。
試験に合格するためですか?
恐らく大半の人がここに当てはまるのだと思います。
試験に合格でなくとも、試験で良い点を取るため、でもいいです。
学問として勉強をしてる訳ではないすよね。
趣味で知識を高めるために勉強してる訳ではないですよね。
何かしらの試験のための勉強、試験勉強をしてる訳ですよね。
では、間違いなく問題集をやってください。
なぜかって?
試験は問題が出るからです。
試験というのは問いがあって、それに対する答えを書く(マークする)ものですよね。
文章が羅列してあってそれを埋めていくものもあるかもしれませんが、基本的には問題形式なのが、試験のはずです。
では、その形式で知識を付けていくのが一番じゃないですか。
何度も言っているように、まず過去問からです。
試験に出る形式で、試験に出る問題をやるのです。
参考書形式の試験なんて多分ありません。
問題を解きながら(見ながら)知識を蓄える方が効率がいいのです。
参考書には無駄な情報もたくさんあり、試験に出ないこともたくさんあり、何が重要かもわからず、いいとこなしです。
すみません、言い過ぎました。
知識を体系的に入れていく、整理する、調べる、といった観点では役に立つと思います。
でも、試験に対する勉強をやるからには、試験の問題が解けるようになる必要があり、そのためには試験問題と同じ形式で勉強していった方が効率いいと思いませんか?
参考書は学問や趣味としての勉強なら読むことを止めませんが、試験のためなら問題集だけで勉強は十分できるはずです。
参考書だと、できるだけ網羅しようとして、全てを覚えなくては、いけないような感確になる人もいます。非効率の温床が参考書です。
試験に出るのは全体の極々一部なのです。
参考書では、その一部の試験に出るところが分かりません。
あくまで、試験の勉強は試験と同じ形式である問題集を中心にやってください。
具体的な使い方はまた今度触れますが、問題集と参考書のどっちを買えばいいか、どっちからやればいいか、と聞かれたら、有無を言わさず問題集です。
参考書はなくてもいいくらいです。
どういうときに参考書を使うか
とは言え、冒頭でケースによってどちらでも使うと書きました。
参考書から始めた方が効率がいいこともあります。
それは全く、何の知識もない状態から試験勉強を始めるようなときに、最低限の知識がないと、問題集の問題や回答すら理解が出来ない、というときです。
例えば、中学1年生くらいの英文法が分からない状況でTOEICの勉強を始めるとき。
超簡単なうす~い英文法の参考書をさらっと(ここ重要)読んでおくと、その後の勉強がスムーズになる場合があるかもしれません。
こういうときでも、問題集からやってもいいと個人的には思っていますが、最初でつまづいて、時間がかかるので、勉強のやる気が落ちてきます。
最初に最低限の知識を入れておきたいというときは参考書から使ってもいいですが、学校の試験や受験勉強レベルでは不要だと思います。
どうしても、参考書を見ておきたいという場合は、なるべく分かり易いもので、薄いものがお勧めです。
絵や平易な言葉を多用してたり、話し言葉だったり、対話形式だったり、網羅性よりも入門用として使えるものがいいです。
それも、何日もかけてやるのではなく、きっちりと期限を決めて、可能な限り短期間で読みます。出来れば1日で終わり。長くても1週間くらい。
それくらいに、さらっとでいいです。
やらないといけないのは問題です。知識は問題集で蓄積してください。
また、辞書代わりに使うような参考書は厚めのもので網羅性が高いものでも結構です。ただ、あくまで辞書代わりのようなもので、ある部分が分からないときに、補助的に使う。
または、より理解を深めるためにちょっとだけ使うというようなものです。
もしくは、一通り(問題集で)勉強が終わった後に、知識の整理としても使えます。
そのため、参考書を勉強の始めに、一から読んで覚えていこうなどとしないように、使ってもさらっとです。使わなくてもいいくらいです。
試験勉強は、あくまで問題集中心です。
因みに、入門用にお勧めなのは参考書よりも、基礎的な部分だけをひたすらインプットするという意味で、最適なのは、予備校や通信教育などの「入門講座」です。
難関試験以外は、特に必要ないと思いますが、それ以外でも、お金に余裕があって、自分では無理、参考書読むのも面倒というときは悪くないと思います。
講義を見たり聞いたりするのは読むよりも楽です。
それでも、問題集と平行してやって下さい。
一通り終わってから問題集に取り掛かっていては、せっかくやった部分を忘れます。効率悪いです。
参考書も入門講座もさらっとで十分です。覚えようとする必要もありません。
問題集で覚えるまで何度もやります。問題(形式)で必要なものだけ覚えます。
参考書を読むなら、これから自分は、どういう勉強をするのか、ということが、ある程度分かれば十分です。
知識は問題形式でインプットするのが効率的なのです。
参考書を最初から全部読んで、線を引いたり、メモしたり、ノートやカードを作る人までいますが、時間の無駄です。どこが試験に出るかも分からないのに、そんなことをするのは、非効率極まりないです。
参考書は、あくまで「参考」であり、補助です。
まとめ
試験のための勉強をするのであれば、参考書を中心に勉強してはいけない。
参考書読んでから、問題集、という順番は真逆です。
どうしても見たい人は分かりやすくて、薄いものをさらっと見る(読むというより見る)。
覚えようとしない、身構えない。
ということです。中心は、問題です。
問題集の使い方はまた今度。
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