
参考書を使って勉強してはダメです。
具体的にどういう教材を選べばいいのかについてご紹介します。
前回もお伝えしましたが、もう少し詳しく見ていきます。
大学受験から資格試験やTOEICまであらゆる試験において、10年以上かけて検証、実践してきた試験勉強の効率化、最短合格を目指すための勉強法を書き溜めていきます。
過去分は「勉強法」カテゴリまたはサイトマップからもご覧ください。
最高の教材は過去問
いきなり参考書をメインに勉強してはいけません。
試験は「問題」です。
問題が出題されるのです。
では、知識も問題の形式で蓄積していきます。
試験勉強に限ったことではありませんが、何事も実戦・本番を想定して練習しなければいけません。
実戦(本番)で、使える形で訓練することで、その効果は高まるのです。
スポーツでもそうですよね。
であれば、始めから、より実戦(本番)に近い形で勉強しましょう。
効率よく、本番に使えるように知識を蓄えるのです。
そのためには、参考書ではなく、問題で勉強してください。
単に読書していても、試験では応用できません。
情報・知識は使うべき時に使えるような形式で蓄積していくようにします。
加えて、効率化に必要なのは、勉強の対象を絞り込むことです。
これは絶対に欠かせません。
より本番に近い形で知識を蓄えるなら、どんな教材を選べばよいでしょうか。
(何度も言ってきましたが)
そう。
過去問です。
他にありません。
試験勉強にどんな教材が最適かと言われれば、過去問をおいて、他に優先すべきものはないのです。
試験勉強を効率的に行うコツは、いかに勉強する対象を絞り込み、その限定個所をいかに勉強するかに掛かっています。
闇雲に全ての出題範囲をマスターすることが必勝ではありません。
全てを学習して、全てを完璧にすることは理想ではありますが、そんなことは無理です。早く割り切ってください。
大事なことは何度も書いてしまいますが、試験に出るのは、100のうち20くらいです。
その20(2割)を徹底的にやることが試験勉強の必勝です。
そのためには、やはり過去問が最優先です。
教材を勉強する順番
当然ながら、過去問以外も問題集はやります。
どういう順番で教材をやっていけばよいでしょうか。
1.過去問(公式問題集)
2.模擬試験(模試)
3.予想問題集
4.その他問題集(分野別とか)
5.参考書・テキスト
6.書籍
7.論文
この順番です。
1から4の順番にやるのが試験に近く、範囲を絞った勉強です。
意外と5→1の順番で勉強する人がいます。
試験勉強をするなら、逆ですね。
それだと勉強の対象が広過ぎます。効率的な勉強をするなら必ず1からです。
6と7はもう趣味の世界です。
試験勉強とは関係なく勝手にやってください。
過去問を最初にやれば試験に出題される2割が潰せます。
次に、模試や予想問題集で、その2割の周りも潰せます。
その他の一般の問題集をやる頃には、どんな問題が試験本番によく出題されて、どんな問題が出題されないか、そして、自分はどの問題が得意で、どの問題が苦手かも感覚的に分かって来ると思います。
非効率な多くの人は問題集もすべてをやろうとするのですが、過去問からやっていれば、自分の足りない部分や試験に出そうなところ(とその周辺)といった感じで、やる問題も選ぶことが出来ます。
参考書やテキストは横において、辞書代わりに持っておけば十分です。
1.過去問を円の中心として、出題範囲としては5.参考書が円の外周のイメージです。
外に行くほど勉強範囲は広がりますが、抑えるべきは円の中心なのです。
過去問からやるのが不安な方へ
そうは言っても、難関資格や全くの知識がない中で、いきなり過去問からやるのは不安だという方。
そういうときは予備校や塾、通信講座などを活用するのも悪くないです。
それと平行して、過去問をやりましょう。
もう一度言いますが、効率的勉強、短期合格を目指すにおいて、重要なのは勉強対象をいかに限定するかです。
それを考えれば、自ずと試験勉強の教材選択の方法が分かります。円の中心(過去問)から潰するのです。
効率的勉強や短期間での合格を心掛ける場合は、出るところを中心にやることになるので、当然捨てるべき領域も出てきます。
これは割り切りです。言い換えると、いかに割り切れるかが効率的に勉強できるかを決めます。
確率的に、出る可能性が高い部分を潰すのが最優先、だから捨てることもあっていいですし、目的は満点ではなく試験に合格することなのです。
賭けやヤマを張って勉強するのとは違います。
やるべき範囲は過去問を見れば分かるから。
だから、出るところを重点的に、試験で使える形で自分のものにしていくのです。
多くの人は試験にでる限られた範囲すらマスターしてないのですから、ここだけで差が大きくつきます。
ただ、誰でも不安にはなります。
勉強すればするほど、特に参考書なんか読んでると、自分が限られた領域(過去問)しか勉強してないことにとても強い不安を覚えることがあります。
そこで手を広げて、あれもこれもやろうと思わないことが重要です。
参考書やテキストなんかを読んでると、試験範囲が膨大に思えてくるものです。
覚えることが次から次へと出てきます。無視しましょう。
そこは我慢して、今潰すべき範囲をマスターすることです。
余裕が出来れば、その周りをやればいいのです。
まずは円の中心、出るところを潰す。それから円の外に向かってやっていきます。
手を広げてしますと、全てが中途半端なまま試験に突入です。多くの受験生はこれです。
手を広げるかどうかは、あなたが判断するしかありません。
ただ、そこで限定していた勉強の対象を広げてしまって失敗するケースが多いです、本当に効率的で短期合格を目指せるような順番で教材を進めてください。
尚、言わずもがなですが、資格試験、特に仕事上必要な資格の場合は、試験勉強としてやらなかった部分は試験に合格した後に必ず勉強してください。
ここでご紹介しているのは「試験」勉強なのですから。