【勉強法】過去問の使い方と利用法

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試験勉強は過去問から。

これはあらゆる受験の鉄則です。

前回の記事でも書きましたが、その続きとして、過去問をどう使って何を意識すべきかが、今回のテーマです。

大学受験から資格試験やTOEICまであらゆる試験において、自らが10年以上かけて検証、実践してきた試験勉強の効率化、最短合格を目指すための勉強法を書き溜めていきます。

過去分は「勉強法」カテゴリまたはサイトマップからもご覧ください。

過去問の利用法は4つ

前回の記事でも、過去問の重要性について触れましたが。

今回はその重要性を再度強調すると共に、少し具体的な話に入ります。
(もっと具体的な過去問の解き方、といった話はまた別途)

過去問は試験直前まで温めて、腕試しとして使うものでは決してありません。

試験勉強を始めると決めたら、まず最初に使うのです。

そして、過去問を中心に勉強します
(どうやって最高の問題集として使うかは別記事で触れます)

過去問から以下の4つが分かります。

①【範囲】どういう問題が出るのか

②【方法】どういう出題、問われ方がされるのか

③【難易度】どれくらいの難しさの問題が出されるのか

④【目標点】どれくらい出来れば合格できるのか

過去問によって、この4つを見極め、学習の位置付けを把握します。

つまり、これからどういう勉強をしたらいいのか、どういう問題を解けばいいのか、どの程度やればいいのか、ということです。

何をどれくらい勉強したらいいか、「感覚的」に分かるようになります。

これが勉強法の効率を大きく左右します、私の勉強法で伝えたいことのうち、40%くらいを占めるといってもいいです。

出る可能性が低い問題に時間をかけるより、出る可能性が高い問題に時間をかけて勉強するのです。

では、一つずつ見ていきます。

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【範囲】どういう問題が出るのか

どんな試験にも出題範囲が多かれ少なかれ公表されています。
実際にその試験範囲から、問題として出される範囲はとても狭いのです。

全出題範囲が100とすれば過去問を見ると、実際に出題されている範囲というのは、精々10~20くらいでしょう。

こういうことには意識しないと気付かないですし、過去問を見てないと、その他の問題集をやってもマスターすべきことかどうか分からないのです。

だから、難関な試験になると、途方もない出題範囲を全て完璧に勉強しなければならないような考えになります。

でも、考えてみてください。
どんな試験にも時間的制約がある中で、1回の試験で全てを満遍なく問うことは不可能です。

実は本当に試験に出題されるのはほんの一部だ、ということを認識してください。

これに気付くだけで勉強効率は大きく向上します。

なぜなら、全体100のうち、10がよく出るって分かれば、その10をまず徹底的にやります。
その後に、その周りを潰して20、30とやっていけばよいのです。

(どうやってやるかも効率性を重視するうえではとても重要ですが、それはまた今度)

最終的に100全部潰さないといけないと皆が思ってしまってるから、基本から少しずつやっていこう、なんて言う人がいるのです。
でも、やることが膨大で、結局は中途半端に終わるのがオチです。

本当に重点的に勉強する必要があるのは、全体からすれば本当に一部
こんなシンプルなことに多くの人が気付いてないのは、差をつけるチャンスです。

「試験に出題される可能性が高いところから重点的にやる」

これが、どんな試験でも共通の鉄則です。

そして、「出ない問題は、やらないと割り切る」のです。

【方法】どういう出題、問われ方がされるのか

どこが出題される可能性が高いのか分かれば、出題方法も意識しましょう。

どのような問題で、どのような問われ方をされているのか。

これを知ると、答え方を把握できます。

その出題方法に対応した解答方法を準備するのです。
問われたことだけに簡潔に答えられるようにしましょう。

言い換えると、問われたことに対応した解答方法だけを準備(勉強)するのです。

ここでも、無駄が省けます。

例えば、問題集や参考書を読んでいても、この分野は、この事象は、この問題は(問題集ではこういう問い方をしているけど)試験ではこのような問い方をしてくるな。って言うのが感覚的にわかるようになります。

選択問題だと、類似選択肢が2つでるとか、これとこれをひっかけ問題にしてくるとか、記述式で説明せよといった風に出るとか・・直近の主題方法の傾向を掴んでいきます。

このあたりは過去問でないと抑えられず、問題集でも過去問の研究が足りてないものの方が多いです。こんな問われ方絶対しないのにな、というのはたくさんあります。

そんなものは、時間の無駄です、まずは過去問です

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【難易度】どれくらいの難しさの問題が出されるのか

当然ながら、過去問からは、出題レベル、水準も分かります。

どの程度の問題が出るか分かれば、どこまで突っ込んで勉強するべきなのかが分かります

広く浅く、狭く深く と言った話ではありません

意識としては、出るところは徹底的にやります、出ないところはやらない、くらいの気持ちでいいです。
無駄に掘り下げて勉強したり、必要なレベルを学習してない といったことは避けます。

尚、試験の合否は、難問では左右されません。
過去問研究では出ない、に分類しましょう。

因みに、TOEICでは成績上位者が不正解だが、成績下位者が正解している問題は採点対象外になります。
だから、数問間違えても満点を取ることは珍しくありません。

【目標点】どれくらい出来れば合格できるのか

上記の難易度とは少し異なります。

合格点を取れば、試験には合格できることを忘れないでください。

大学受験など、合格人数が決まっている試験は上位●人、上位●%に入る必要があります。
(検定試験などは、何点が合格点と決まっているのでこの手間が省けます)

つまり、試験は相対評価でその中にどの程度の点数を取れば入れるのかを見極めておきます。

そのためには、どの難易度の問題まで出来るよういなっておく必要があるか、を自然と考えるようになります。

前回触れたように、満点は全く必要ないのです。
だから、敢えて難問対策はしなくても合格圏に入ることは可能です。

合格水準を調べれば、どの問題に絞って勉強するということが分かり、時間がなければ捨てる問題も判別出来ます。

重要なのは、過去も合格者が出来ているであろう問題が出来れば、試験に合格できるということです。

以上のことを踏まえた上で、過去問をよく使いながら、研究し、過去問を問題集として、勉強の中心に据えるのです。

過去問以外をやる場合には、試験に合格するために、どの問題は解けなければいけないのかを意識しながら、問題を選択してやる必要があります。

これで無駄が相当に省けます。

また、過去問については、解説が詳しいものを選んで下さい。

解説が見開きで同じページにある過去問、または回答が別冊になっている過去問が使いやすいです。

このあたりは問題集の使い方でも触れますね。

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