
iPhoneお持ちですか?
この質問に日本では、7割くらいの人はyesと答えます。
では、世界では?
iphoneは新しいモデルが発売される度に世界中で話題になってるように感じますが、実際のところ、iphoneの世界シェア、日本でのシェア率がどうなっているのかグラフにして調べてみました。
日本は世界的にみて、かなり異常なシェアになってるのですが、その理由についても考察してみます。
スマホ/iPhoneの世界シェア
ここでは、モバイルOSという括りで見てみますが、スマホシェアと考えて結構です。
完全にAndroidとiOS(iPhone)の2強です。
データは2017/8月時点の円グラフです。
Android:iPhoneは約7:2です。
グローバルでは圧倒的にアンドロイドの方がシェアが高いのです。
iPhoneの世界シェアは僅か20%なのです。
推移も見てみましょう。
2010年ごろはOtherがトップ、これはSeries40、Windows、BlackBerry、SonyEricssonなどです。
次いでiPhoneが33%のシェアでした。
Androidは右肩上がりに世界シェアを伸ばし、2012年に圧倒的な勢いでiPhoneを抜いています。
また、iPhoneとAndroid以外のOSは急速にシェアを落としています。
これが世界のスマホシェアです。
ところで、日本はどうなってるか見てみましょう。
日本のスマホ(iPhone)シェア率
日本もAndroidとiPhoneの完全な2強ですが、先ほどの世界シェアとは逆の構図です。
多少のシェアの増減はありますが、AndroidとiPhoneでの動きに限られています。
日本では一貫してiPhoneが圧倒的なシェアを誇っています。
直近では、Android:iPhoneの比率は33:66でダブルスコアでiPhoneの方が人気があります。
ここまでiPhoneの世界シェアと日本シェアが異なる理由は何でしょうか。日本特有の事情をいくつか考えてみます。
日本でiPhoneシェアが高い理由
①初の本格スマホとしての注目
これが一番大きいと思います。
iPhoneが登場する前にもスマホはありましたが、普及したのは完全にiPhoneからです。
液晶画面をタッチするタッチパネル式というのは当時それほど馴染みもありませんでした。
iPhoneを最初に日本で扱ったのはSoftbankです。
発売日には長蛇の列ができて、メディアからも大注目でした。
元々、AppleはMacでコアなファンが多くいる上に、iPhoneの前にiPodが大ヒットしたところでもありました。先進的でシャープなデザインの携帯電話、ということで、なんか人気あるな・・と皆が思いはじめ、いざ使ったら病み付きになっていったのです。
実際に使用した人やメディアから好意的な情報が拡散されたことで、国内におけるスマホのデファクトスタンダードの地位を築いたと言えます。
auとdocomoもこれに追随して、iPhoneを扱わざるを得なくなりました。
②販売方法
iPhoneは世界的にみても、間違いなく高級です。
日本では当たり前になっているので、忘れている人も多いですが、以前のガラケーから比べても高いです。
高級器のiPhoneを一般器にまで浸透させているのは、Softbank、au、docomoの大手キャリアの販売戦略です。
2年間の分割払いや割引、旧機種の下取りなど、あの手この手で高級ではなく、誰にでも手の届くような金額にまで抑えています。(実際の総支払額は相応にあるのですが)
また、Androidが他国でシェアが高いのは、iPhoneに比して安いからと言われています。
日本ではなぜシェアをそこまで伸ばせなかったかというと、日本仕様は高いからです。圧倒的な価格の差があれば、少しは変わっていたかもしれません。(今は安さを重視するならSIMフリーの格安スマホかな)
日本は最もiPhoneのシェアが高い国ですが、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスあたりもiPhoneのシェアは50%程度あります。
逆にAndroidのシェアが高いのは、インド、韓国、フランス、イタリア、シンガポール、中国、ロシア・・になります。イギリスを除く欧州、日本を除くアジア、という感じですね。
一概に先進国がiPhoneシェアが高いとは言えず。各国のキャリアやメーカーの存在、影響度にもよります。
ただ、iPhoneの母国アメリカよりも、日本のiPhoneシェアは高いのです。